10月24日 薬剤師の阿部先生をお迎えして、薬物乱用防止教室がありました。
教室で移動前に「薬物って何?」と尋ねると、違法薬物をイメージしている子がほとんどでした。「お酒やたばこも、入るのではないかな?」と言うと、怪訝そうな表情の子がいたり、「あっそうか。」と気がつく子がいたり。お話を聞いてどのように考えるかが楽しみな様子でした。
「クスリを追うな! 夢を追え!」という演題で、45分間たっぷりと講話をしてくださいました。病院で処方される薬や薬局で購入できる薬にも、リスク(副作用=体に負担をかけること)があること、だから、薬を勝手に飲んではいけないことを聴くと、何度もうなずいていました。
身近な薬物としてアルコールの害が出され、子どもがアルコールを飲むと「脳の細胞を壊す」「脳の神経を溶かす」「脳の老化を早める」というスライドを見ると、真剣に見入っていました。「薬物乱用」という言葉からは「何度も繰り返し」というイメージをもちますが、「たとえ1回でも使ったら薬物乱用になります」には驚いていました。
「薬物に1回手を出してもやめられると思う人?」という質問に自信満々に手を挙げた子どもたちもいましたが、ゲームに例えて「依存性」「習慣性」「耐性」のお話をされると、やめることの難しさを実感できていました。3つの約束「行かない」「聞かない」「さわらない」をしっかりメモしていました。
このあと、薬物に誘われないような自分になるために、という話になり、規則正しい生活、ルールを守ること、おとなに相談すること、自分を大切に思ってくれる人のことを考えることなど、大事なことを挙げてくださいました。そして、「夢をもつこと」。なりたいこと(職業)となりたい人(生き方)を考えて生きていきましょうという話で締めくくってくださいました。
どんな生き方をして、どんな仕事をして、どんな将来を生きていくのか。未来の「こうありたい自分」を考える良い機会になりました。